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自分をみつけるツール・エニアグラム

「自分」というものを活かすにはどうしたらいいだろう?というテーマの中を持ったとき、私がいちばん「役に立った」と思えたのが「エニアグラム」という性格診断でした。


「エニアグラム」というのは「人は誰でも9つの性格に分類できる」というもので、「その人が生まれつき持った特質」というところに焦点を当てた性格診断です。

自分にはどんな特質があるのかということを知ると、自分の性格にもいろいろと納得のいくことや、腑に落ちる点が出てくることで、より「自分」というものが理解できて、受け入れやすくなっていきますし、他人のことも理解しやすくなります。


エニアグラムというのは特別な情報ではなく、詳細に書かれた本はたくさんあり、検索したら情報もたくさん出てくるので誰でも知ることができます。中古でも安価に買える良い本もたくさんありますので、まずは「ちょっと知ってみたい」ぐらいの人もそういったものを活用していけます。

私はそのエニアグラムにまつわることを、このサイトでもお話していこうと思いますので、まずはざっくりとした「エニアグラムというのはこんな感じのもの」というのを書いていこうと思います。


エニアグラムとは?

エニアグラムは現在のアフガニスタン地方に発祥を持ち、数千年の歴史があり、エニアグラムは長い間「秘伝」や「門外不出の知恵」とされてきたといいます。その伝承システムは口伝によるもので、エニアグラムを修めた教主が後継者を二人選び、そしてその二人の後継者にエニアグラムのすべてを口伝で教え、後継者の一人が次の教主になり、もう一人は何かあった時のための保存者となって伝承していったとされます。

そのへんは、大変詳しく探究されたものもあるようですが、私は「そういう発祥のものらしい」と知っておく程度にとどめています。

基本概念

「人は誰でも9つの性格に分類できる」という人間の性格分析ですが、この世にはいろんな性格の人がいるのに、たった9つしか種類がないのは少ないように思えますが、性格の根源的な部分、性格をつくっていく上での核となった部分の「特質」が9種類です。「特質」というのは「生まれ持った性質」のことで、「性格」というのは生まれた後にできていくものです。エニアグラムではこの特質のことを「タイプ」と呼びます。

その9つのタイプは次のとおり。


  • タイプ1・・・完全でありたい人
  • タイプ2・・・人の助けになりたい人
  • タイプ3・・・成功を求める人
  • タイプ4・・・特別な存在であろうとする人
  • タイプ5・・・知識・情報を得て観察する人
  • タイプ6・・・安全を求め慎重に行動する人
  • タイプ7・・・楽しさを求めて計画する人
  • タイプ8・・・強さを求めて自己主張する人
  • タイプ9・・・調和と平和を願う人

さらにこの9つのタイプは、3つの「中」のグループに分けられます。

「中枢」というのはちょっと掴みづらい概念ですが、「人間が行動し、生活するエネルギーをここ(中枢)から得ている」というものです。

この「中枢」には、本能、思考、感情の3つがあり、それぞれのタイプは以下に分けられます。

  • 感情中枢のグループ・・・タイプ2、3、4
  • 思考中枢のグループ・・・タイプ5、6、7
  • 本能中枢のグループ・・・タイプ8、9、1

このタイプと中枢をグループ分けし、それぞれの作用を図に表すと以下のようになります。

gram1.jpg

この9つのタイプを図に表すところから、ギリシア語で「9(enea)」と「図(gram)」からエニアグラムと呼ばれています。


 自分のタイプの割り出し方

エニアグラムでのタイプの割り出し方はタイプを割り出すための設問があるので、それに対してイエス・ノーで答え、自分が「そうだな」と同意したイエスの数でタイプが割り出されるのが基本です。

もちろんこれだけでは分からない部分が残りますし、質問の仕方や状況によっては正しく結果が得られない場合があります。講座ではこの他にワークショップを行うなどして、設問への回答結果が正確かどうかを確かめたりもします。


ウイング

各タイプには「ウイング(w)」というものがあります。

ウイングは自分のタイプの両隣に位置する数字のことで、例えばタイプ1のウイングは1の両隣の9と2。タイプ2のウイングは2の両隣の1と3、といった具合に見ていきます。ウイングは本質的な自分が偏ったり、強く影響を受けてしまう性質を表します。これによって、タイプを詳しく見ていくと、「タイプ1だけど9の性質が強く出ている」という場合は「タイプ1のウイング9(T1W9)」となります。

これは私の意見ですが、ウイングというのはとても揺れ動きやすい「状態」を表すぐらいの考え方で良いのではないかと思います。ウイングを知っておくと、自分が本質からどっちの方向に外れているかということがわかりやすいので、自分の状態を測るのに役立ちます。


普段の状態・高まった状態

各タイプにはそれぞれ「普段の状態」と「高まった状態」があります。

「普段の状態」は特に何も意識していない、普段の生活の自分の状態で、ここにはそのタイプ特有の考え方や動きのクセなどが出てきます。「高まった状態」というのは、そのタイプが最も能力を発揮している、とても良い状態の時で、心身が健康な状態での私たちはこの「普段の状態」と「高まった状態」の間を行ったり来たりしているので、「高まっつた状態」にいつでもなれるようになるのが心の成長なんだと思います。


囚われ

どのタイプにも「囚われ」というのがあります。

これはそのタイプが最も良い状態であろうとする時の反対側にある性質の部分です。囚われはどんなに自分で気をつけてもいつのまにかはまってしまう思考のクセのようなもので、ここにはまるとどうしても自分の良い面が発揮されず、自分らしくいることが困難になります。

「気をつける」ことはできませんが、自分の囚われを知って、理解することで、囚われにはまっている自分に「気づく」ことができます。なので、自分の良いところを知るのと同じくらいに大事なことです。

以上がエニアグラムについての簡単な構造です。

9つのタイプは3つの中枢から成り立ち、1つのタイプには2つずつウイングがあり、その人その人によって「普段の状態」と「高まった状態」があり、どのタイプにも「囚われ」というものを持っている。

エニアグラムというのは占いではありませんが、「生まれ持った特質」を基盤にして、自分の状態を加味することで、形のない「自分」というものをみつける座標のようではあるかな、と思います。